エルメスの始まり
エルメスと言うと、単にバック、カバンの超有名人気ブランドと言うに止まらず、すべてのブランドの代表としても取り扱われています。
なぜ、その位置を獲得できたのか。その位置を維持するためにどのような努力をしてきたのか、簡単に私の感じたことを紹介させていただきます。
エルメスが誕生したのは1837年の事で、その頃のフランスは、フランス革命の後遺症で社会体制が不安定で共和制と王政がお互いに政権を取り合っている時代で、徐々に民衆の力が貴族の勢力を圧倒し始めていました。
エルメスの初代ティエリ・エルメスは、この頃にバック職人ではなく馬具職人として出発し、パリに自分のアトリエを開きました。
今でこそ馬と言うと、まず思い出すのは競馬で、次に馬術競技と言うとハイクラスのスポーツというのが思い浮かびます。
当時は、馬や馬車が移動の依然として主役でしたので、馬具を作るという事は現在で例えると、しずめ自動車のデザイナー兼メーカーでトヨタ、日産、ベンツ、BMWに匹敵する先端産業でした。
最初の頃はさすがのエルメスも他の馬具小売商の下請けだったので、エルメスブブランドはまだありませんでした。
このエルメスが脚光を浴びる転機になったのは、1867年のパリ万国博覧会に作品を出展し、銀メダルを受賞したことです。
ここからティエリ・エルメスは優れた馬具職人として、パリにブランドが段々と知られていくようになりました。
2代目シャルル・エルメスが現在の本拠地になるフォーブル・サントレーノに移転した1880年に、初めて馬具製造小売業してのブランド、エルメスが誕生しました。
その後3代目のエミール・モーリス・エルメスが1900年頃に大きな経営方針の改革を行っています。
それは、この頃から移動手段は長い間馬が独占的に占めていましたが、新しく現れた車にとって替わられて、馬による移動手段は急速に衰弱していきました。
それに伴い、馬具の需要も急速に減り、また、革命によって、それまでの需要の中心であった王侯・貴族が没落し、彼らを顧客としていれば良かった時代から、変わって台頭してきた富裕庶民や商人、またこの階級の婦人たちの消費力が増大してきたため、彼らを顧客としていかなければ経営が出来なくなってきた時代の流れを敏感に感じ取り、3代目が経営方針の転換を決断した事が現在のエルメスの出発点になりました。
それまで馬具製造で築き上げたブランドを捨てて、馬具製造から、婦人用バックや、ファッションへと改革を決断する事には、反対する関係者もちろんいました。
中でも兄のアドルフ・エルメスは最後まで大反対をして、結局兄が身を引き、エミールの下で高級ファッションブランドのエルメスが生れたのです。
その時、周りが反対するからという事で、以前の馬具製造者に戻っていたら、はたして今もエルメスとして存在していたでしょうか。
運営者情報
当サイトはリンクフリーです。
相互リンクは、主に当サイトと関連する内容がある
サイト様を募集させていただいております。
以下にあげるような内容のサイトはお断りします。
・アダルト関連の記事を扱うサイトさま
・誹謗中傷を主としたサイト
・著作権侵害の恐れがあるサイト
【お問い合わせ】
御返事に多少お時間をいただくことがありますので、ご了承ください。
syumiworld@yahoo.co.jp